スウェットロッジ体験 in セドナ

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ミナです。 やりたいことが見つかると、やらずにいられない性格。 これからはもっと素直に、もっと自分の想いのままに生きたいと思い、 長年暮らしていた東京を離れ、2017年12月から故郷鹿児島で暮らしています。 2018年1月10日に日本を出て、特に予定を決めず、 海外の行きたい国をしばらくぶらぶらする旅に出ました。 2018年11月に帰国後、「旅で出会った人たちに、鹿児島に来てもらいたい」と いう想いになり、拠点を探し始めます。 そして、自然豊かな鹿児島で、素敵な場所に出会いました。 2019年は、鹿児島県薩摩地方でシンプルな暮らしを送りながら 外国人向けの民泊を始めました。 そして突然飛び込んできた「スターシード」という言葉。 2019年後半から「宇宙」に目覚めます。 これからは「スターシード」であることを自覚して 今まで以上に自由気ままに、生きていきます。
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4月4日(水)

 

今日は、Airbnbでお世話になっているシャイアさんにお願いしていた、

ネイティブアメリカンに古くから伝わる浄化の儀式である

スウェットロッジというセレモニーを体験させてもらう日。

 

スウェットロッジの方法は種族やリーダーによって少しずつ変わるとのこと。

完全な暗闇のドーム型テントの地面真中に穴を掘り

そこに数時間かけて炎で熱した岩を入れて、その岩の上に

様々なハーブを入れた聖水をかけて、ドーム内にその蒸気を

充満させながら儀式を行うというもの。

 

ドーム内の暗闇は母なる大地の子宮の中、蒸気は父なる空と

母なる大地の統合によって作り出された真の聖水。

その蒸気を呼吸と皮膚から肉体へ取り入れ心身を浄化する。

そこで不要な思いを捨て、新たな思いを手に入れる、

生れ変りの儀式。

 

初めての体験にドキドキワクワクしながらスウェットロッジを行なってくれる

リーダーのシャーマン、アダムさんのご自宅へ。

 

到着すると、「ウェルカム!」と優しい笑顔で出迎えてくれた。

 

アダムさんはネイティブアメリカンのラコタ族で、各地に存在する、

数々のネイティブアメリカン種族に代々伝わっている

秘伝を、子供の頃から伝授され、トレーニングを受けてきている方。

 

世界中のシャーマンたちが、彼のために集まるくらいのリーダー的な存在で、

でも、そんなにすごい人だなんて全然わからないくらいの気さくで自然体

な方だ。

 

今日のスウェットロッジのために、朝から炎をおこし、何時間もかけて

石を熱してくれていた。祈りを込めて。

 

とっても気さくなアダムさんは、スウェットロッジが始まる前に、

庭の中に作った畑で育てた、いろんな種類の野菜を見せてくれた。

 

セドナの乾燥した土地では、土作りが大事らしく、木枠に入っている

栄養たっぷりの土ですくすく育った、元気で立派な葉物野菜。

 

「あれがケールで、ほうれん草、こっちに人参もあるでしょ。」

なーんて言いながら、嬉しそうに野菜を見せてくれる。

暖かい人柄が伝わってくる。

優しくて、明るい雰囲気。

 

満開の桜の花びらが舞い散る庭で、「じゃあ、そろそろ準備をしようか」

とスウェットロッジが始まる。

 

柳の枝を組んで作ったドーム型のテントの骨組み。

地面の真ん中には穴が掘ってある。

この骨組みに、薄い毛布、キルト状のカバー、帆布のようなテント幕

を一枚一枚、全部で三層になるように重ねていく。

風で飛ばないように、下の方は少したるませるようにして

その上に石を載せて、重しにする。

ドーム内が完全な暗闇になるように、小さい隙間が開かないように、

気をつけながら裾の部分をタックインしていく。

最後に入り口のドア部分になる布を設置。

 

ドームの左側にはネイティブアメリカンの祭壇が作られた。

真ん中にバッファローの頭、鳥の羽とか、

お供え物のタバコやコーンミール、マラカスも飾られていた。

こうやってお供えされたタバコやコーンミールが次回以降の

儀式に使われることで、この儀式は1回きりのものではなく

ずっと繋がっていて、続いているものだということになる。

 

ドーム型テントができたところで、次の準備。

儀式を受ける人間は、プレイタイというものを作る。

7色の布の中に、タバコの葉を詰めて、てるてる坊主の

ようなものを作り、紐で繋げていく。

それらの色には意味があり、その一つ一つに自分なりの祈りや

願いを込める。

 

 

プレイタイ完成。

このプレイタイは持ち帰ってもいいし、ドーム型テントの骨組みに

くくりつけてもいい、とのことだったので、私はテントにつけることにした。

 

下着も何もつけずに、ワンピースのようなストンと着られる服だけを着用して

準備完了。

アダムさんがイーグルの羽で全身をフワッフワっとしてくれた後、

シャイアさんに続き、テントに入る。

 

石を熱する炎の周りとなるサークル内や、テント内は右回りにしか移動できない、

とか、炎とテントの入口までの直線部分は、儀式が始まったら踏んではいけない

とか、テントへの入り方とか、いくつか気をつけないといけないことがあるので

それをシャイアさんが丁寧に教えてくれる。

 

テント内に座ると、最後にアダムさんが入り、炎に熱した石を一つ一つテント内の

穴に入れていく。この儀式の間、火の番をしながら、テントの外で石を入れる手伝い

をしてくれたり、必要なものをテント内に手渡ししてくれたり、KOHさんがテントの

外で儀式のサポートをしてくれる。

 

私一人がこの儀式を体験するために、アダムさん、シャイアさん、KOHさんが

準備をし、祈り、サポートしてくれているのを強く感じて、感謝の想いが込み上げる。

 

赤く熱した石に聖水をかけ、ハーブを燃やし、テント内はすごくいい香りの蒸気が

充満して温度も上がっていく。

アダムさんがテント内に入り、扉が閉まり、儀式がスタート。

 

何も見えない真っ暗闇の中、アダムさんの叩くドラムと笛が鳴り響き、祈りと歌

が始まった。熱した石に聖水をかけながら、具体的な祈りの言葉が話される。

アダムさんに導かれながら、シャイアさん、そして私も祈りの言葉を話す。

それは自分の想いを言葉にするため、日本語でいいんだよ、とのこと。

 

それぞれの祈りが終わると再びドラムが鳴り響き、歌をうたう。

日本語の歌も歌って、とアダムさんに言われ、シャイアさんと私とで一緒に

日本の歌を歌った。

 

東、南、西、北。それぞれのテーマで、4回繰り返された。

 

それぞれの方角に、それぞれの意味があり、象徴する動物が存在する。

その意味に関連する祈りを捧げる。それは、家族の幸せを祈る願いだったり、

病気や事故にあわないようにと祈るものだったり、生活に根づいた優しい

想いを表現したものだった。

 

 

ネイティブアメリカンの儀式と聞いて、全く想像がつかなかったのだけど、

私が体験したそれは、しっかりと大地に根付いた、ここでしっかり生きるための

励ましと誓いのための時間だったように感じた。

 

魂が喜ぶ、とか言うとちょっとふわっとした感じに聞こえるんだけど、

もっと「この地球に、体を持って生まれてきて、自分の想いに素直に、すべての

ものと共存しながら、精一杯、生きることを全うします!」みたいな

ぐいっとこの大地に引き寄せられたような、そんな感覚を覚えた。

 

祈って、大きな声で歌を歌って、サウナの蒸気と熱気を浴びて、びしょびしょに

なりながら、すごーく楽しいものだった。

 

終わった後は「めまいとかしない?大丈夫?」とアダムさんやシャイアさんが

気遣ってくれて、脱水などにならないように果物や水分をたっぷりとった。

 

自分を含め、思いつく限りの他の命のために、こんなに真剣に祈る時間があるなんて

本当に美しいと思う。

 

そしてそれは、こうして儀式という形だけのものではないということに、私は

この旅を通して気づかせてもらった気がする。

 

それぞれが、自分の役割を持ち、置かれている環境の中、毎日一生懸命仕事をしたり、

家族や他の人のお世話をしたり、音楽やダンスをしたり、遊んだり、喋ったり、

一瞬一瞬を楽しむこと、精一杯生きること、それなんだなと。

 

やっぱり、「なんでもあり!」なんだなと。

 

強い確信になった。

セドナに来て、本当に良かったー!

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ミナです。 やりたいことが見つかると、やらずにいられない性格。 これからはもっと素直に、もっと自分の想いのままに生きたいと思い、 長年暮らしていた東京を離れ、2017年12月から故郷鹿児島で暮らしています。 2018年1月10日に日本を出て、特に予定を決めず、 海外の行きたい国をしばらくぶらぶらする旅に出ました。 2018年11月に帰国後、「旅で出会った人たちに、鹿児島に来てもらいたい」と いう想いになり、拠点を探し始めます。 そして、自然豊かな鹿児島で、素敵な場所に出会いました。 2019年は、鹿児島県薩摩地方でシンプルな暮らしを送りながら 外国人向けの民泊を始めました。 そして突然飛び込んできた「スターシード」という言葉。 2019年後半から「宇宙」に目覚めます。 これからは「スターシード」であることを自覚して 今まで以上に自由気ままに、生きていきます。
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