これでバッチリおもてなし!アメリカ人が喜ぶ日本食メニュー
「アメリカ人に日本食を作ることになったんだけど、メニューどうしよう?」
って困ってませんか?
ここでご紹介するメニューをそのまま真似すれば、
アメリカ人のお客様が喜ぶ日本食ディナーの
おもてなしができます!
遡ること4月12日。
アメリカ、オレゴン州に滞在中のわたしは、友人のナンシーが参加しているボランティア活動に同行。
そこで、3日後に行われるイベント「ワイン&チョコレート」のオークションで
「日本人が作る、日本食ディナー6名さまご招待券」というのを出品することに。
↓詳細はこちらの投稿をどうぞ↓
無事にディナーが売れて、喜ぶのも束の間。
「6名のアメリカ人お客様が満足する日本食ディナーが作れるのだろうか?」
と不安いっぱい。。。
友人のナンシーに協力してもらい、
ここから5月16日のディナー当日に向けて、準備がスタート。
まずは、アメリカ人の皆さんが思うディナーということで
- 前菜
- メイン
- スープ
- デザート
が必要とのこと。
わたしが大事にしたのは、
- いつも皆さんが食べている料理とちょっと違う、日本っぽい感じのもの
- でも、美味しく食べてもらえる味
- 食べ方などに負担がないもの
という3点。
ディナー当日までの間に、ナンシーのお友達にも協力してもらい
「予行練習」としてのカジュアルディナーにご招待したりしながら
メニューを模索しました。
そして出来上がったのがこちらのメニュー!!
アメリカ人のお客様に喜ばれた日本食ディナーをご紹介!!
前菜:ジャパニーズチキンボール&生春巻き(てか、思いっきりタイ料理だけど(笑))
チキンもしくはターキーのひき肉に刻んだ小葱、生姜ペースト、豆腐を混ぜて
一口大に丸め、茹でる。
フライパンでケチャップ、醤油、砂糖を混ぜたソースを作り、
茹でたチキンボールに絡めたもの
ポイント:「小葱と豆腐が入ってる」ってことで日本っぽいけど、
味はBBQソースに近いので食べやすい。
前菜は、お酒を飲みながらディナーの前にリビングルームでつまんでもらう、
という形にしたのでフィンガーフードの生春巻きにしました。
生春巻き(エビ・アボカド・レタス、人参)には、市販のスイートチリソースと、
ごまドレッシング(ごま油・醤油・酢・砂糖・炒りごま)を用意。
ごまドレが日本的ということでセーフ?(笑)
ごまドレ苦手だけど、スイートチリソースならOKという方も。
(別のディナーで茶碗蒸しを出してみたんだけど、出汁の味が苦手な方が数名
いらしたようだったので、やめました。)
リビングにはバーカウンター風の場所を用意し、
お客様は好きな飲み物を片手に前菜をつまみながら談笑。
メイン:天ぷら(ケール・スクワッシュ・アスパラ・マッシュルーム・エビ)
事前に材料を用意しておき、皆さんが前菜を楽しんでいる間に油を温め始める。
揚げるタイミングになったら材料を皆さんに見せながら、
これから天ぷらにするものを説明。
低温でじっくり揚げるスクワッシュと、パリパリ食感のケールを先に揚げて
アスパラ→マッシュルーム→エビの順番
こちらのレストランで「テンプラ」と呼ばれているエビの天ぷらを食べたのですが、
完全に冷めていて、衣がカチカチだったので、
「是非ここで、熱々でサクサクの美味しい天ぷらを味わってほしい」
と天ぷら専門店のように、お客様の前で天ぷらを揚げながら、
一品ずつお皿にのせていくという形にしました。
プレートの上に懐紙をのせて。お箸もセット。
ポイント:目の前で料理したものを、テーブルについてから皿によそって
もらうというのは珍しく、特別感があるみたいで、
「うちにシェフがいるみたい」
と喜ばれました。アメリカ人に馴染みのある野菜、ケールとかスクワッシュとかを
パリパリの食感で食べるのは斬新だったようです。
味付けですが、事前の練習で味見してもらったところ、天つゆは「んー、あんまり」
という反応だったので、抹茶塩・カレー塩に加えて
「醤油、酢、メープルシロップ、レモン汁」のソースと、
「味噌、メープルシロップ、酒」のソースを用意。
塩よりもソースの方が好評でした。
(ちなみに、事前の練習ディナーでは甘めの酢味噌っぽいソースも出してみましたが、
「味噌は甘いソースが美味しい」とのことだったので、変更)
スープ:味噌汁(じゃがいも・枝豆・しいたけ・卵・蟹肉)
味噌汁は馴染みのない味なので、具材を楽しんでもらうべく茹でた蟹肉をたっぷり入れました。
ポイント:スープとしてしっかり食べてもらう、というよりも
「ミソスープとはこんな味なのね」
というのが体験できる程度。
口に合わないお客様がいても、気兼ねしないで残すことが
できるような小さい器でお出ししました。
干し椎茸とか枝豆とか、日本っぽい食材も使用。
メインその2:寿司ケーキ(茹で蟹肉・錦糸卵・アスパラ・スプラウト)
6名分ということで、ケーキの型を使用し、酢飯&茹でたアスパラを重ねて、上に錦糸卵と
蟹肉をたっぷりのせました。茹でたエビも喜ばれると思います。
ケーキのように切り分けて、天ぷらで使用したディナー皿の
懐紙を回収しつつ、寿司ケーキを1人分ずつ、各人のお皿の真ん中に。
スプラウト系の野菜を上から散りばめてお出ししました。
(当日ディナーでは写真撮る余裕なくて、こんな写真しかありませんが。。。)
ポイント:わさび醤油と醤油だけの小皿を用意。
アメリカ人のナンシーに「好みのわさびの量を調整してくれる?」と
お願いして作ってもらいましたが、練りわさびを少量の醤油で溶かす
みたいな感じでした。「鼻にツーンとくる、これが美味しいと思う」
とのこと。
「わさびのピリっと感は全くダメです」派と
「わさびを食べる、くらいの刺激あるピリッと感が好きです」派に
分かれるようです。
デザート:カステラと抹茶アイスのサンデー
初めはカステラを日本風の小皿にのせて、黒文字を使って食べていただこうと思って
ましたが、「慣れてないので食べにくい」ということが判明。
(こんな感じで考えてたんだけど)
ということで、シャンパングラスにカットしたカステラ、抹茶アイスをのせ、
上から抹茶をふりかけた「和風サンデー」にしました。
こんな感じ
(こちらの写真はカステラの代わりにブラウニーを使用)
ポイント:結構お腹いっぱいになるコースなので、デザートは日本風に少量で。
アメリカだからたっぷりデザートにした方がいいかな?と思いましたが、
「デザートの量が本当にぴったりだった」と喜ばれました。
飲み物はお好みでコーヒーなど。
まとめ
アジア料理が大好きで、よく食べてます!という方々であれば
そのままの日本食でも大丈夫かもしれませんが、
「寿司なら知ってる(カリフォルニアロール)」くらいのアメリカ人の
方々だと、出汁や塩味という味付けは、慣れてないので、あまり美味しいと
感じないかもしれません。
今回のこの料理は、
「日本食って試してみたいけど、あんまり変わってるものは食べられないわ」
みたいな方々も、美味しく食べていただくことを目的に考えたメニューです。
ディナーに来てくださった皆さん、とても喜んでくださいました。
よかったー!!
おまけ
ちなみに前菜食べてもらいながらの話題提供に、こんなものを用意。
世界地図!
アメリカの世界地図は、もちろんアメリカが中心になっているので
この地図は結構ウケます。
「わたしたちから見た世界です〜。」
って見せると、「おぉー!!そうか!!考えたことなかった」
と言われたりして、話が弾みます。
それから
帰り際に手土産を用意。
和柄のガーゼタオルとミニ鯛焼き&カステラ。
(日本から送ってもらいました)
小さい紙袋に入れて。
「ご自宅に帰って、お腹が空いた頃にジャパニーズデザートを
楽しんでくださいね」と言って渡したら、とても嬉しそうに
持って帰ってくださいました。
大切な外国人のお客様を「全力でおもてなししたい!」という方の
参考になれば嬉しいです。