居酒屋八兵衛 in メルボルン
3月12日(月)
今日でチェックアウトして日本に帰国するミツコさんと、
屋上テラスで朝ご飯を食べた後、バイバイした。
「次は日本で会いましょう!」
こうやって、日本に帰ってから、また会えるような友達が
できていく。。。嬉しいなぁ。
部屋で出かける準備をしていると、イタリア人のエリーザに
会った。同じ部屋に、イギリス人の女の子がまだベッドで
寝ていたので、ものすごーく気を遣って、エリーザはほとんど
聞こえない声で挨拶してくれた。
動作も小さく小さくして。なんとも言えず可愛らしい人。
お喋りできなかったのが残念。。。
街へ出るにはまだ早いかなと思い、屋上テラスでパソコンしていると
今日同じくチェックアウトした、オーストラリア人のヨーヨーから
「予定なかったらランチしない?」とメッセージが入った。
「もちろん!」
私はこの旅ではできるだけ、自分で予定を入れないことにしている。
自分の人生にはできるだけ余白をつくる。
そうすると、思いがけないチャンスが入って来て、結果的に
すごく楽しい体験ができるからだ。
自分の荷物を一旦駅のロッカーに預けたい、というヨーヨーとサザンクロス駅
で待ち合わせした。全然気づかなかったんだけど、今日はレイバーデイーという
オーストラリアの祝日で、駅は長い週末を楽しむために旅行に来た地方からの
オージー(オーストラリア人)がたくさん。
「しまった。。。ロッカーが全然空いてないよぉ。。」というヨーヨーと再会して
じゃあもう出かけないで、その辺でコーヒーでも飲む?とコーヒー片手に
お喋りした。
彼女は夜間、テレフォンオペレーターの仕事をしているのだけど、それは電車関係の
インフォメーションセンターみたいなもので(みどりの窓口の電話版?)、
普通の問い合わせとかだったらいいんだけど、電話内容はほとんど苦情受付。
日本だと、事故とか故障とか、トラブルがあったら、車内アナウンスが頻繁に流れる
ので状況把握ができるけど、オーストラリアはそれをしない。
ということで、電車が止まったり、遅延したりすると、テレフォンセンターの
電話がガンガン鳴り響き、オペレーターは対応に追われる。
しかも、オペレーターに最新情報が知らされる、というわけでもないので
電話がきても、オペレーターは「こちらもまだわかっていないのでしばらく
お待ちください」しか言えないという。。。なんと非効率的な。。。
ヨーヨー曰く、「とりあえず、文句を言う場所を設置するって感じかな」と。
それから、日本と同じように、電車へ飛び込み自殺も大きな問題になっていて、
踏切の撤去が進められ、もうあと数箇所ってところまで整備が進んでいるらしい。
ヨーヨーも夜中に、男性の声で「いま線路の上を歩いている。これから
電車に轢かれようと思う」という内容の電話を受けて、上司にすぐ報告し、
警察と連絡を取り合いながら、警察が彼を保護するまでの間、彼女が
話をつないだことがあるとのこと。
ヨーヨーは仕事の一コマみたいに話していたけれど、その男性にとっては
そのとき彼女との会話が「死なない」選択の道へ繋がったわけで、
いわゆる「いのちの電話」だったんだよなぁ。。。とヨーヨーの持つ
繊細で優しい、明るい雰囲気が、より深いものに見えた。
アニメとかゲームが大好きで、自分でもイラストを描いたり、
可愛いキャラクターのオブジェを作ったり、アーティストかな?
と最初会ったときに思ったくらい。彼女を見ていると純粋な心を感じる。
「今年の秋、それがダメだったら来年の春には必ず日本に行くから」
という彼女に、次は日本で会おうねっと約束をした。
そのまま街へ出て、ぶらぶら。
ちょっとお腹が空いたので、ショッピングセンター内のフードコートで
寿司ロールを買って食べる。
(建物内なのですが)スズメと相席
「何か食べ物ありませんか?」
この辺の鳥には、毎回同じこと聞かれる(笑)
夜になって、この旅に出て初めての「日本食レストラン」へ。
というか、がっつり居酒屋(笑)
昨日会った、親戚の女の子と、今日も夜ご飯を一緒に食べる。
普段は別に「恋しい!」とかにはならないんだけど、こうやって
目の前でメニューを見ちゃうとテンション上がるぅ!
わかめサラダ、茄子田楽、ゲソあげ、餃子。。。
あったかい烏龍茶を飲みながら、久しぶりの日本の味。
昨日初対面だったというのに、やっぱり血が繋がってるからなのか
彼女が聞き上手なのか(そうなのかも)、とにかく話しやすい。
気づけば2時間半くらい、ずっと二人で喋っていた。
店員さんも日本人だし、海外にいることをすっかり忘れていた。
面白い感覚だなぁ、こういうのも。
今夜がメルボルン最後の夜。
1週間ってあっという間。
明日の夜、次はニュージーランドへのフライトが待っている。
初めてのニュージーランドでは、どんなことが待っているんだろう?