水面を眺める
クアラルンプールでいきたいところが2箇所ある。
BIRD PARK(鳥公園)とPERDANA BOTANICAL GARDEN(植物公園)だ。
今日はそのうちのバードパーク(鳥公園)に行くことにした。
このバードパークは植物公園の広大な敷地の中にあって、敷地のほとんどを
ネットで覆い、いろんな種類の鳥たちが、公園内を自由に歩いたり飛んだり
しながら自由に暮らせるようになっている。
窓口で入場料を払うと、鳥が逃げ出さないように工夫された二重の扉を抜けて
公園内に入った。
ペリカンとか、孔雀とかが自由に歩き回っている。
「のんびりしてるなぁ。。」なんて思いながら歩き始めると、目の前に驚きの光景が。
中国人(たぶん)のおじさんが、なんだかものすごく楽しい様子で、喋りながら
孔雀の頭を撫でまくっているのだ。
おじさんは、ものすごい笑顔で何か言いながら、私の前にいたカップルに孔雀を
託して、満足気に去っていった。
おじさんにすっかり骨抜きにされた可愛い孔雀は、「撫でて」と言わんばかりに
首を下げたまま。
ラッキーと思った私も、撫でさせてもらった。
かわいい。。。
そして顔を上げると、ニッコリ笑顔でパチリである。
このフレンドリーな姿にすっかり心を奪われてしまった。。。
動物は本当に素直で、ときにその純粋さに感動する。
それにしても、あのおじさん凄い。。。
その後、私も真似して他の鳥たちに近づいてみたが、
おじさんみたいに撫でることなんて全然できなかった。
あのおじさん凄い。。。
おじさん凄いなぁ。。。と思いながら園内を散歩。
あいにくの雨だが、鳥たちは餌をもらったり、遊んだり、それぞれの
時間を過ごしていた。
しとしと降る雨が、なんとなく静けさを呼んで、心地よい。
ふと池の近くで、手すりに停まり、じっと水面を眺めながら過ごしている鳥たち
の姿に気づいた。
間に入らせてもらい、私も一緒に水面を眺めてみた。
なにも考えず、ただこの瞬間にあるのが伝わってくる。
なんだかわからないけど命の尊さみたいな、
「あー、いま一緒に在るなぁ。」という生命の一体感みたいな
暖かいものを感じて、ちょっと感動した。
自然とか、動物とか、ただそこに在るものが持つパワーって
すごいと思う。人間の赤ちゃんもそうだけど、余計なことを
考えず、全身で生きている姿の持つパワフルさって
「一体なんなんだー!?」と驚くことが多い。
クアラルンプールへ来て、こんなところで、こんな感動がもらえるとは。。。
あぁ。。来てよかった。。。