Semara Ratih(スマラ・ラティ公演) in ウブド
先週土曜日に観たグヌン・サリの公演で、すっかりバリ舞踊
が大好きになった私。
今日は、ロバートさんお薦めのスマラ・ラティ公演へ。
チケットを購入すると、ロバートさんが予約してくれた
一番前の席に。(Mr. Robertって紙が貼ってあった)
こじんまりとした舞台。
ロバートさんの話によると、このグループは家族経営で、
お父さん、お母さん、娘さんがダンス
3人の息子さんは楽器奏者とのこと。
一番初めに、舞台が暗い中、客席の後ろの方で演奏が始まる。
楽器を演奏しながら客席の中央通路を通って、舞台に上がる。
そしてまずは楽器の演奏が続く。
迫力が凄い!!
始めは女性のウェルカムダンス(だと思う)
これもとっても綺麗だったんだけど、私の今夜の感動は
このお父さんのダンスだった。
最初、中盤、そして最後。
いろんな役で出てくるお父さん。
その放つオーラみたいな、なんて言えばいいのかわからないん
だけど、「この人、一人で踊ってないよね」みたいな
迫力のあるダンス。
このお面のときなんて、怖いくらいだった。
目の前に迫ってくるときとか、こっちの方見てるときとか
お面だってわかってるんだけど、本当にこういう顔の人に
見つめられてるみたいで、「ひぃ〜〜!!」ってなった。
よかった、わたし大人で。
子供がなまはげで泣いちゃう、あの気持ちですね。
こちらは滑らかで激しい動きがカッコよかった。
楽器演奏者とのやりとりとかも結構あって、面白い。
楽器の演奏をしている人たちも、笑顔で、掛け合いをしながら
本当に楽しそうに演奏していた。声の掛け合いもワクワクした。
音楽でコミュニケーションできるって楽しいんだろうなぁ。。。
この男性のバリ舞踊、神秘的な感じがした。
最後の役で、踊る前に祈りのような、精神統一みたいな動きがあったんだけど、
「気」を感じるような、凄みのあるダンス。
いやー、よかったです。
これ来週もあるのかな?あったらまた観に来ようかなぁ。。。
舞台が終わり、最後に主役のお父さんがお面を外したんだけど、
その体の動きと迫力から、若くてギラギラした人を想像してたら
優しい感じの「おとっつあん」みたいな方だったので、さらに
びっくりした。この意外性。
えーっ素敵!!って思った。
何かの才能があって、それを一生懸命磨いて、そして人に感動を
与えることができる人たちって本当に尊敬する。
今夜はまさにSpirit of Baliを観た!という気持ち。
あー、今日も楽しい夜でした。