宿泊先の1階にあるカフェで、フレンチトーストとコーヒーの朝食を
済ませると、散歩に出かけた。
ニマンヘミン通りという少しおしゃれなお店が集まっているところ
をぶらぶらしていると、ものすごい交通渋滞。
「通勤時間とかにしては遅いし。。」と思いながら進んで行くと、
黒っぽいガウンと帽子を身につけた若い子たちがバイクや車に乗せて
もらい、横を通り過ぎて行く。
ちょうど目の前に歩いてきた男の子に声をかけた。
「卒業式ですか?」
と聞くと、「そうです。チェンマイ大学の卒業式です。」とのこと。
大学に近づくにつれて、道端にお花や風船、大学のガウンと帽子を着ている
ぬいぐるみ等のお店が出ていた。
あとで聞いたところによると、いまのシーズンは大学の卒業式で、
卒業生の親御さんたちが、タイの各地方から上京してくるので、
宿泊先が混んだり、渋滞があったりするとのこと。
道端で売られているお花などを見ていると、子供達が大学を卒業する
ことがとても喜ばしいことで、それをお祝いしたいという周りの人々の
気持ちがよく伝わってきた。
バイクの後ろに乗って、通り過ぎて行く学生さんたちも誇らしげで、
風船とか、ぬいぐるみとか、お祭りっぽいものが売られているのに、
なんというか、浮かれているわけではなく、
純朴な「学ぶ姿」がそこにあった。
「んー、なんか良いなぁ。」と思いながら散歩を続けた。
そして、宿泊先のホテルに戻る途中、静かな雰囲気のお寺を見つけた。
結構リアルな象たちがかわいい。
かなり古いお寺のようで、ところどころに崩れている部分がある。
観光客もまばらで、お店も少なく、閑散としていたが、
その場所の持つ雰囲気は暖かく、明るかった。
チェンマイにはお寺がものすごく多い。
大きくて立派なお寺もたくさんあるけど、私はこういう小さな
静かなお寺の方が好きだ。
日本で言うところの絵馬のようなものもあった。
「アンが安らかでありますように。。。」
優しい願いごと。
人を想う優しい気持ちは、世界共通で美しいなぁと
ジーンとくる時間になった。
コップンカァー(ありがとう)